毎日家事に振り回されて、家事疲れでイライラしてしんどい思いをしている共働きや専業主婦の方はとても多いと思います。
料理、洗濯、掃除など生活のためにこなさなければいけない家事ほど優先順位が高く『やらずに済ます』が難しい場合も…。
そんな状況では
- 夫の「やってるつもり」に超ストレス
- 自分の負担が大きくてイライラ
- とにかくやることが多すぎてしんどい
という思いを強く抱えて疲れてしまうのも無理はありません。
では、この疲れてイライラした気持ちを解消する方法はあるのでしょうか?
結論からいうと、イライラの原因をはっきりさせて家事にかかる時間や作業内容を立て直せばストレスはかなり軽くなります!
自分からイライラしたい人などいないのですが、意外とストレスの原因を自覚できていない人もいます。
この記事ではイライラする原因をつかみ、解消するための方法を解説していきます。
目次
家事疲れでイライラ/毎日ストレス…あるあるです
一年365日のうち、家事をしないでいい日はどのくらいあるでしょうか?
時間や体力に余裕がなくても、次から次へとやるべき家事は出てくる…。
こんな状況ではストレスが溜まってイライラするのも当然です。
仕事には休日があります。
こどもが幼稚園や学校に行っている間の育児は先生たちにお任せできます。
しかし家事には終わりが見えません。
いっそのこと寝込んでしまえば家事から解放されるのでしょうか?それではあまりにも辛すぎます。
共働きだからしんどい
仕事をしている上に育児と家事を抱える。これではしんどいと感じて当然です。
子どもがいる家庭では「仕事時間が短い方」の育児負担が大きいように思います。
例えば、夫が育児をしている間に妻がゆっくりできればいいのですが、その間に家事をしている妻は多いと思います。
平日に時間が取れなければ、週末にまとめて家事を片付けるようになります。
職場では仕事、家庭では家事に追われているのでは休まる時間もありません。
専業主婦だってしんどい
『仕事をしていない分、家事に使える時間がありそうなのに専業主婦もしんどいの?』と思われそうですが、逆に時間があるからこそ感じる家事疲れがあります。
それは
- 専業主婦だからこそ全てひとりで背負いこみすぎて疲れてしまう。
- 働きたくても働けず家事を引き受けている
そんな事情を抱えているから。
私も子供たちが小さい頃は専業主婦でした。
育児はワンオペでしたし家事に追われることが多かったので、仕事をしていなくても「今日は暇だな~」なんて感じたことはありませんでした。
【仕事をしていない=楽】ではないのです。
家事はなぜ疲れるのか?イライラしてくる理由5つ
共働き、専業主婦と立場が違っても、疲れてストレスを感じてしんどい思いをしていることに違いはありません。
ではどんなことに家事疲れを感じているのでしょうか?
- そもそもやることが多すぎる
- 家事に取られる時間が多く余裕がない
- 負担が多く報われない
- 家事が苦手
- 家事が嫌い
などが理由として多くあげられています。
では、家事疲れでイライラしてくる理由5つを解説していきます。
そもそもやることが多すぎる
まず家事疲れでイライラする理由としてあげられるのは「思っている以上にひとつの家事にとられる時間が多い」ことです。
ひとつの例として【料理】の場合。
- 献立を決める:5分
- 買い物をする:45分(移動含む)
- 作る:30~60分
- 後片付け:15分
工程4つの目安時間はおおよそ1時間半~2時間に…。
ひとつの事柄に対しての作業量が多く、これを一人で完結したらと考えてみると結構な時間がかかります。
食べるのはあっという間なのに、ね。それで残されてでもしたらブチ切れ寸前ですね。
献立と買い物はネット通販や宅配サービスを利用すれば多少は時短にもなります。
それから後片付けは食洗器を使う方法もあります。
ですが、それでも【作る】を自分がやる可能性は大です。
その一番時間がかかる作業を自分ひとりでするのは…疲れますね。
家事に取られる時間が多い
料理以外でも家事に関わるもので意外と細かい時間を取られるのが「ゴミ捨て」です。
家中のゴミ箱を集めたり、まとめたり、分別したり。
また、自治体によってはゴミ袋の指定があるので切らさないようにストックしておかないといけません。
そしてそんな細々している家事に予定外に時間を取られると益々疲れてきてしまいます。
- 疲れているからゆっくり湯舟に浸かりたい→あ…浴槽洗わないとだわ…。
- ふかふかの布団でぐっすり眠りたい→そもそも布団干す時間なんて取れないし、これから布団乾燥機って…無理そう。
など、【疲れをとるために家事をする】といったおかしなことに(笑)。
片付けなければいけない小さな家事がたくさんあれば、結局は家事に時間が取られて余裕がなくなっていきます。
負担が多くて報われない
共働きも専業主婦も、結局自分の負担が多い、パートナーや家族の協力が足りていないと感じています。
しかし夫(パートナー)の中には
- そんなに大変…なの?
- 仕事時間の少ない方が担うのは自然の流れ
- 自分は時間を作って充分手伝っている(つもり)
そのように思っている人もいるようです。(もしかしたら大半かも?)
ですが、実際に自分が多くの家事を負担して家事がどれだけ疲れるのかを本当に理解していれば、妻側の負担が多すぎて報われない…と思う気持ちにも理解を示せるはずです。
家事が苦手
思うように家事を片付けられない、短時間で要領よくこなせないからなどの理由から苦手意識を持つようになります。
ここで【克服したい】と思う人は何かしら苦手な状況から抜けられる可能性もあるのですが、実際のところ克服したくない人(笑)もいます。
すると苦手なことだから「どうせうまくいかない」と思い、気持ちはますます諦めムードに…。
そして家事を遠ざける方向へと気持ちが傾いてきてしまいます。
家事が嫌い
最後に、家事疲れでイライラする理由5つ目は…あなたが家事を嫌いだからかもしれません。
家事が嫌いだと面倒くさい、大変、だと感じます。
料理ひとつとっても作業工程が多いのでやりたくなくなります。
そして毎日の生活が時間に追われている、と感じていれば感じているほど更に家事を遠ざけたくなります。
嫌いなものほど関わりを持ちたいとは思わないのでやりたくない気持ちはますます大きくなっていきます。
夫婦互いの共感が家事ストレス解消の第一歩!?
イライラする感情をただ一方的にぶつけるだけでは何も解決しません。
だからといって言いたいことも言わずに我慢をするのも得策ではありません。
ですが…思っていることを説明できない場合もありますよね。
なんかムカつく…。
うまく言葉にできないこの感情…。
そう、何だかわからないけどこのイライラする気持ち…。
それはあなたがストレスを感じているからなのです。
そのように知る(わかる)こと自体にストレス軽減効果があるのです。
先に自分の感情を認知したら、落ち着いて相手に思いを伝えることもできそうな気がしてきませんか?
夫婦間で家事による疲れ・ストレスについて話し合おう
人は往々にして「自分のことをわかってほしい」と強く思うものです。
しかし、その気持ちを理解してほしい一身で感情だけを一方的にぶつけるだけでは相手の理解は得られません。それこそただの文句をぶつけているだけだと誤解されてしまいます。
まずどうしてイライラしてしまうのか、「〇〇な状況の中で〇〇をしないといけない。そうすると私はこういう気持ちになる」とはっきり思いを伝える。 察してほしいと望むだけでは通じません。(ほとんどの夫は「察する」が苦手です)
無理無理っ。そんなのコッチは限界モードなんだしっ!!
お気持ちはわかりますが、家事疲れでイライラするのを理解してもらうのが目的ですよね?こういった状況(事実)だからイライラするし、疲れを感じる(感情)その共感が得られないと本当の意味で理解もされません。
いきなり感情モード爆発で話し出されたら、きっと相手もそのストレスを受け止めきれません。(下手したら夫婦喧嘩に発展する場合も..)
自分の気持ちを伝える。そして相手の思いや考えもじっくり聞く。
お互いの思いや考えを伝えあい、共有することが家事ストレスから解放される第一歩になると思います。
夫婦それぞれのスケジュールの把握
スケジュールアプリを利用する、家の中の目立つところに家事項目の一覧表を貼るなどでお互いの分担、負担を可視化します。
夫婦それぞれが実際に動ける時間などを考慮して大まかなスケジュールを決めておくだけでも負担に感じる気持ちが軽減されると思います。(但し計画倒れの無実行では新たにストレスを生む原因となりますのでくれぐれも慎重に…)
それでも家事疲れでイライラしないためのストレス対策4つ
どうして家事疲れでイライラしてしまうのか、その気持ちをわかってもらえるとだいぶ気持ちも軽くなり何だか「これで解決した」ような気もしてきますが…ちょっと待ってください。
気持ちを共感できたとしても、家事疲れのイライラを解消できなければまた同じことの繰り返しです。
そんな時はストレスをためないための対策で乗り切りましょう。
完璧主義をやめる
比較的時間に融通が利く専業主婦は家事をひとりですることが多いので『完璧にこなさないと!』とある種の強迫観念をもっている方もいます。
そこで大切なのは自分以外の目を気にしないと強く思うこと。
誰がなんと言おうとこれが私スタイルなんだからと自分にとっての楽モードを決めてしまうのです。そこで文句を言われようものならじゃあ、あなたがやってよくらいの強気で言い返せばいいのです。
あ、別に喧嘩を推奨しているわけではありません。自分が担当している家事はマイルールで進めましょう、という意味です。誤解なきように…。
共働きも専業主婦も家事をする主婦としては立ち位置は一緒です。完璧に~の思考に陥りやすいので気をつけてください。
平日と休日で家事の割合を決める
最低限の家事だけで毎日を回すようにする方法、家族を巻き込む、など解決策を決めます。
- 平日→料理だけ。お風呂場は浴槽だけ洗う。目立ってイラっとするカーペットの糸くずなどは歯磨きしながらコロコロで!?
- 週末→トイレ、お風呂場、洗面所などの水回りの掃除を。料理はテイクアウトや外食でもOK!
平日は1時間、休日は3時間など時間の目安を決め【その時間内しか家事をしない】とすれば家事疲れも軽くなることでしょう。
家事を分担する
掃除担当を決めて、同時に責任も背負わせます(笑)。
居心地よく暮らしていくには夫婦、家族の協力が必要だと理解してもらうのが大切だからです。
例えば小さい子どもがいる家庭でも、その子にできる家事を担当させればいいのです。
『あなた(こども)が○○係りだからね。お願いね』と任せることで子どもが頼りにされていると感じてくれたらラッキーです。
「小さいからできない、無理」と言われるより頼りにされる方が子どもにとってもうれしいと思います。
そして、家事をする習慣が身につけば子どもが自立した時に必ず役にたつはずです。自然と家事の大変さを理解することでしょう。
疲れる家事も自分ひとりで抱え込まずに夫婦で、家族でサッサと片付けてしまいましょう。
ある程度金銭で解決する
自分が家事が苦手であっても嫌いであっても、ありがたいことに世の中にはそれを解決してくれる便利グッズ、時短家電、家事代行サービスというものがあります。
こうなったら嫌い、苦手、疲れる、イライラ、しんどい、その思いを一切引き受けてもらおうじゃありませんか!!物や他人に助けてもらうことでストレスも軽くなるはずです。利用しない手はないでしょう。
このページには家事時短のために欲しい家電TOP5についても書かれています↓
https://panasonic.jp/life/housework/100023.html
(引用元:Panasonic・「しない家事」で夫婦共疲れを防ぐ)
でも時短家電や家事代行サービスを利用すれば確かにお金はかかりますね。
しかし、仮に自分が働いている、もしくは働いていると仮定した場合のお給料を時給換算してみてください。その時給より依頼にかかる一時間あたりの金額が低いのであれば自分でやるより頼んだ方がいいと思いませんか?
家事代行利用について記事をあげています。参考までにどうぞ↓
自分に優しくするためのストレス軽減策7つ
考え方を変えてみたり、分担を決めてみたり、お金で解決してみたり、それでも全てが思う通りに運ばない時もあります。
そんな時のため自分に合ったストレスを軽減する方法をいくつかストックしておいて、イライラする前に即実行です。
- 身体の疲れをとる→睡眠を重視、入浴、マッサージなど
- 自然と触れ合う→緑多めのところで深呼吸
- 音楽を聴く→浴室を暗くして目を閉じて聴くのもアリ(スマホをジプロックに入れて、濡らさないように要注意)
- 早起きして近所を散歩
- 趣味に没頭してみる
- お笑い番組、動画で大笑い
- 思いっきり体を動かしてみる…など
【コレ】をしていると…
気持ちが楽になるなあ~
ホッとするなあ ~
なんか楽しいなあ ~
気分があがってくるなあ ~
と思えるあなただけの【コレ】はあるはずです。
イライラして無駄に自分を傷付けないためにも優しくするためのストレ軽減策7つ、取り入れてみてください。
【まとめ】家事で疲れてイライラする自分を認めて優しくしてあげよう
いかがでしたか?
時間や体力に余裕がなくても、次から次へとやるべき家事は出てくる、そんな状況に疲れてストレスを溜めてイライラしている共働き、専業主婦のみなさん。
頑張っている自分を認めて優しくしてあげてください。
イライラしてしまうのはそれだけ物事に一生懸命に取り組んでいる証拠なのです。
そして
- 周りの理解と協力を得る(家族以外にも親、職場など)
- 家事全般への家族の協力(全員の協力で快適な暮らしをつくる)
- 家族への思いやりを持つ(それぞれの立場の理解、感謝の気持ち、コミュニケーションの大切さ)
- 生活リズム、家事工程の見直し(無理のないスケジュール計画、実施)
が大切だと心に留めておいてください。
毎日の暮らしの中でどうしても関わりを避けることのできない家事に疲れてイライラしてしまうのは共働きも専業主婦も同じです。なにも好き好んでイライラしているわけではないのです。
張り詰めたままだと糸は切れてしまいます。ゆるめて、甘やかすことも時には必要です。