『やりたくないこと』や『面倒な作業』
また『気になっているけどなかなか重い腰があがらない』など、何かと理由をつけて先延ばしにしてることはありませんか?
家事や片付け、または仕事だったり、はたまた人間関係だったり…。
でもそのまま手を付けずにいてもどこかで片付けなければいけない、スッキリさせたいと思うことはあるでしょう。
もし、そんな思いを解決したいのであれば、その課題(問題)に対して何かしらの行動を起こせばいいのです。
しかしながら、その行動に移すまでを億劫に感じてついつい先延ばしにしてしまったり、場合によってはその課題をなかったことにしてしまおうという考えが浮かんでしまう、誰でも一度や二度はそんな経験をしたことがありそうですよね。
やらなくてもいいことなら、やらないに越したことはありません。でも、気になっていることをずっと抱え続けるのも、ある意味ストレスになってしまいます。
今回は『なかなか行動に移せない』、『行動を起こそうという気になれない』、そんな思いを感じている方に楽しさを利用して行動を起こす方法をお伝えしたいと思います。
目次
はじめに – 楽しさが行動に与える影響
行動を変えるために必要なもの、それは意外にも「楽しさ」です。
私たちが何かを行動に移す際に楽しさは重要な要素となります。
例えば『旅行に出かける前の荷造り』や子どもの頃の『遠足に持っていくお菓子を準備している時』など、楽しさがベースとなっていた行動だったので、物凄くはかどりませんでしたか?
楽しさは、日常生活や仕事におけるモチベーションを高める基本となります。
これは「いいアイデア」が人の心を動かし行動を生みだすように、楽しさも私たちの行動の原動力となるのです。
行動を引き出すための楽しさの重要性

行動を引き出すためには、その行動が楽しいと思えるかどうかが重要とされています。
自分から率先して行動する場合とやりたくもない作業を行う場合を比較した時に、作業効率が悪いの方は明らかに後者であると容易に想像できるでしょう。
それだけ行動には気持ちが大切であり、行動を容易に引き出すための手段として「楽しさ」が重要になってくるのです。
では、行動の原動力にもなる「楽しさ」とは一体どういったものなのでしょう?
楽しさとモチベーションの関係
楽しさが伴う行動には【自然に】または【喜んで取り組みたくなる気持ち】があると思います。
誰に強制されるでもなく、自ら率先して起こしている行動です。
楽しさにゴチャゴチャとした理由なんて必要ないんですね。ただ楽しいからやる!それだけのこと。
楽しさがモチベーションの基盤となり、『意識的にやらなければならない行動』が自然と『喜んで行動する』に変わる、ということですね。
この楽しさが行動の持続性を高め、良い結果をもたらします。
特にビジネスの現場では、アイデアを生み出すための活力や問題解決を進めるモチベーションが大切です。
楽しさが持つ心理的効果

楽しさには心理的なポジティブ効果があります。
楽しいと感じる体験は脳内のドーパミンを増加させ、ポジティブな気持ちを引き起こします。これにより行動に対する抵抗感が減少し、積極的な意識が生まれます。
また、楽しさは幸せや感謝の気持ちを増やし、ストレスの軽減にもつながります。
このように、楽しさをベースにした取り組みは、人生全体を豊かにする意味があります。
セルフマネジメントの一環として、楽しさを重視した行動科学マネジメントが注目されているのも納得です。
行動科学マネジメントについて書籍の出版も手掛けている石田淳氏。
自身のサイトで様々な書籍の紹介をしています↓
行動を習慣化させるための工夫4つ

億劫な作業をウキウキしながらできる作業へと変換するためには楽しいと感じることが行動に結び付くということが理屈ではわかったものの、実際に行動に移し、また習慣化させるためにはどのようにしたらいいのでしょうか?
では、行動を習慣化させるための工夫について解説していきます。
環境を整える
行動を習慣化させるためにまず最初に取り組んだ方がいいのは環境を整えることです。
具体的には
- 作業するスペースをきれいに保つ
- 必要な道具や資料を手元に揃える
- カフェなどの集中しやすい場所を利用する
など、作業する場所が作業効率を上げてくれる状態であることが望ましいです。
また、セルフマネジメント力を高めるためにも適切な環境設定は大切だと言われています。
環境を整えることによって行動を起こしやすくなるのであればやらない手はないでしょう。
また、新しいアイデアを生み出す力が強化されるというパターンも無きにしもあらずです。
すっきりと整った環境で作業がはかどればその進行具合に自ずとモチベーションも上がるのではないでしょうか。
環境づくり苦手意識がある方は下記の記事が参考になるかもしれません↓↓

作業が思うようにはかどれば気分もあがるかもしれませんよ。
フィードバックと褒美の仕組み

行動を習慣化させるためのもう一つの重要な工夫は、フィードバックと褒美の仕組みを取り入れることです。
人は喜びや感謝の気持ちを感じるとその行動を続ける意欲が高まるといわれているので、定期的に自己を評価をしてみたり、行動の成果を確認してみるといいのかもしれません。
また、目標をたてて行動をした場合の達成時に、自分に対して小さな褒美を与えることも効果があるといわれています。
例えば、
- 美味しい食事を楽しむ時間をつくる
- 好きな映画を観る
- ゆったりと温泉(近所のスーパー銭湯でもOK)に浸かる
などのご褒美を設してみると『よしっ!頑張ろう!』という気持ちもわいてくるのでは?と思います。
自分へのこういったご褒美を与えることで自分の行動に対する意識が高まり、モチベーションが持続します。
行動科学マネジメントでも、このようなフィードバックと褒美の仕組みが注目されています。
小さなステップから始める

更に行動を習慣化するためには、まずは小さなステップから始めることが大切です。
例えば部屋の片づけをするにしても一気にやり切ろう!と張り切っても途中で断念してしまうといった残念な結果になる場合があります。
すると中途半端にキレイと汚いが混在した部屋に落ち込み疲れ果てて、やりたくない行動へと逆戻りする、なんてことも…。
そうならないためにも無理をせずに小さな目標を積み重ねることで成功体験を増やすほうが途中で挫折とならずに済むはずです。
大きな目標を設定せずに小さなコツコツを積み上げていくと楽しさを感じられます。
この積み上げていくといった考え方は人生の中の多様な局面でも応用できるため、意識して取り組めば後に自分にとっての財産になると思います。
行動を記録・分析する

最後に行動を記録したり、定期的に分析することも大切な考え方です。
行動のベースを確認し、
- 何がうまくいっているのか
- どこに改善の余地があるのか
を可視化することで、習慣化の効果が高められます。
また、記録を続けることで自己理解が深まり、楽しさや意味を見出すきっかけにもなります。
記録といっても何も難しく考える必要はありません。
『このやり方でやったら意外とスムーズに事が運んだ』
『途中でコーヒーで一服したらよいアイデアが浮かんだ』
など思いついたこと、気が付いた程度のこと、何でもヨシ!とすれば気軽に書けることでしょう。
何気なく頭に浮かんだことが意外とヒントになることもあるかもしれません。
このように、行動の記録と分析はセルフマネジメント力の向上に欠かせない方法なので、まずはやってみてはどうでしょうか。 (これこそ行動あるのみ!です)
まとめ – 楽しさで行動を引き出すポイント

いかがでしたか?
楽しさを利用して行動が引き出されると、自然と作業効率が上がるので、結果的に満足感を味わえることでしょう。行動を起こす際には「楽しさ」をベースに考えることが大切なのです。
要点まとめると以下の通り
- まずはその行動(作業)が楽しいと思えるかどうか、始める前に考えてみる
- 作業環境のチェック→作業スペースはきれい?道具は揃っている?落ち着いた場所か?
- モチベーションをあげるためにご褒美を用意してみる
- 習慣化したいことは負担の少なそうな小さなことから始めてみる
- スムーズに進まない時には行動の見直し、改善を考えてみる
楽しさで行動が引き出されると、持続性が高まり自主的に意欲的な行動を続けられるように変化していくことと思います。
試行錯誤を繰り返しながらあなたなりの楽しい行動パターンが見つけられたら何よりです。
そうなるように願っています♪
楽しみながら取り組むことで、苦手意識を持つ人でも積極的に行動に移せるようになります。