【寄付の種類】小銭OK?物品/労働は…!?気負わずできる社会貢献の形を紹介!

【大人が小銭を寄付するのは恥ずかしいと思っていたが『例え小銭だったとしてもみんなの協力で大きな金額になる』という声を耳にして寄付に対しての考え方が変わった】という新聞への投書がありました。

一口に寄付といっても、お金以外にも物品や労働などさまざまな種類があります。

しかし街頭募金やレジ横の募金箱ならよく目にするものの、他に自分ができそうな寄付にどんなものがあるのか詳しく知っている方は少なそう…。

この記事では

  • 金銭以外の寄付の種類にはどんなものがある?
  • 寄付をする場合の手続きは簡単?
  • ちゃんと目的通りに使ってもらえる…?

など、どんなものが寄付の種類としてあるのか、また寄付をする際に参考にした方がいいことなどを解説していきます。

みのり

この記事を読んで『いくつかある寄付の種類の中で自分に合ったものが探せた』と感じてもらえたら、これもひとつの社会貢献になるのかも?という気がします

寄付の意味とは?

寄付とは『困っている人や社会のためにお金や物品を無償で提供すること』です。

寄付されたものは、さまざまな活動に活用されます。

では具体的にはどのようなことに使われるのでしょうか?

困っている人を助ける

貧困、災害、病気など、困難に直面している人々を支援するために使われます。

  • 貧しさゆえに、空腹を抱え食事を満足にとれない
  • 突然の災害に見舞われ、今までの生活拠点を失ってしまった
  • 予期せぬ疾患にかかり、精神的にも苦痛を強いられる毎日を送ることに

など、自分が普段当たり前のように過ごしている生活を送れなくなって困っている人たちには寄り添い助けるための支援が必要です。

社会問題の解決

環境問題、教育問題、人権問題など、社会が抱える課題の解決に取り組む団体を支援するために使われます。

  • 自然破壊を食い止める活動
  • 収入格差によって望む教育が「受けられない」とならないために
  • 人が人として自由に生きられる権利のため

一見、自分の身近には感じられない問題であっても、社会には確実に重い課題として存在しています。自分にできる「ちいさな行為」も解決につながる大切な行動です。

文化・芸術の振興

文化活動や芸術活動の支援を通じて、社会を豊かにするために使われます。

ひとは【食べる、寝る、出す】という行為だけでは健全に生きてはいけません。

歌ったり、踊ったり、心が揺さぶられるような芸術作品を鑑賞したり、古くから受け継がれてきた伝統に触れたときに受ける感銘。そういった体験を通して心がはぐぐまれて、気持ちも豊かになっていくのではないでしょうか?

ひとの心を豊かにするためには文化・芸術は欠かせない大切なものです。

自分に合った寄付の目的は?

何か自分にもできそうな寄付はあるのかな?と思ったとき。

みのり

せっかく寄付をするなら、その前どんな種類の寄付で、どんな支援がしたいのかを考えてみるといいと思います

自分に合った寄付の目的をはっきりさせておけば、その行動が自分にとって意味深いものとして残るのではないか、と思います。

困っている人を助けたい

一口に『困っている人を助けたい』といっても、身近な問題からそれこそ国際問題まで範囲はとても広くなります。

  • お腹を空かせた子どもたちにお腹いっぱいご飯を食べてもらいたい→こども食堂に家庭菜園で採れた野菜を提供する。
  • 災害で生活が困難になった方に→乱雑になった自宅の片付けの手伝い、食料の差し入れなど。時には話し相手となり、相手の気持ちに寄り添うサポートも。
  • 病気の治療で髪が抜け落ちてしまった人に→『ヘアードネーション』でカツラを必要としている方へ自分の髪を使ってもらう。

自分できそうな支援はなんだろう?と考えてみると、何かしら思いつくことが出てくるはずです。

そして、支援において大切なのは『無理をしない』ことです。

無理をしてひとを助けると、結果的に自分が苦しくなったり困った状況に陥ってしまいます。

【自分にできる範囲内】の寄付で支援をするのは、受ける側に対しても配慮ある行動だと思います。

社会貢献をしたい

献血や街中や浜辺で見かける清掃活動、これも社会貢献のひとつです。金銭による寄付ではなく、血液や労働力を提供する形の寄付です。

街中でのごみ拾いは、海がない地域であっても海を守るための環境保護に繋がっています。

例えば住んでいる地域には海がないのに、なぜここに落ちているゴミで海を汚すの?と思うかもしれませんが、ゴミをそのままにしておくと【雨が降って排水溝に流される→川を通って海へたどり着く】という時間を経て、海が汚れていくのです。

仮にタバコの吸い殻がどこかに引っかかったとしても、水に溶けた成分は確実に海へと届きます。その海で育った魚を私たちは口にするのです。

社会貢献は、まわりまわって自分に返ってくる寄付行為だといってもいいのかもしれません。

税制優遇を受けたい

多額の寄付をしないと税制優遇が受けられないというわけではなく、少額であっても恩恵が受けられる寄付もあります。そのひとつとして挙げられている寄付に【ふるさと納税】があります。

寄付をしたお金はその地域のために使われ、寄付をした人は住民税・所得税の控除も受けられるというメリットもあるのがこの制度のうれしいところです。

互いにwinnwinになれるふるさと納税は、寄付のハードルを下げた画期的な制度ではないかと個人的にはそう思っています。

金銭以外でもOK!寄付できる種類3つ

まとまった金額でなくてもいいのなら、小銭の寄付でもしてみようかな?と思ったものの、最近のキャッシュレス傾向で財布に小銭を持ち合わせていないことに気付いたあなた…。

では、金銭以外でも寄付OKなものにはどんな種類があるのでしょう?

家にある使っていないもの、丈夫なからだ、ゆとり時間など、何かしら寄付の対象になるものはありそうです。では具体的に説明していきます。

物品

  • 衣類→汚れ、ほつれがないか?燃料に変化するリサイクルなどではなく、着用として利用してもらう目的の寄付なら『自分が着る』ことを前提として選別をしたものを寄付するようにしましょう。
  • 食料→寄付する前に【賞味(消費)期限のチェック】は必ず行いましょう。お歳暮や頂きものをした時に(くださったお相手には悪いのですが)『これは食べないかも…?』と思ったものは期限が迫る前に早めに寄付にまわした方が賢明です。(結果的にムダにせずに済みます。お相手には感謝の気持ちをお伝えすれば十分だと思います。寄付した行為は自分の心にしまっておきましょう)
  • 家具→業者以外でも、自分が住んでいる市で受け付けてくれる自治体はあります。寄付後にクリーニングされ新たな持ち主へと譲り渡されるので、有効活用はバッチリです。(私も使用期間が短めの食器棚を「市」に。冷蔵庫は「業者」に引き取ってもらったことがあります。それぞれ集荷に来てくれたので手間なしでした♪)
  • 家電製品→『ジモティー』では(https://jmty.jp/)名前の通り、地元(比較的近距離)で品物の引き渡しができるので割と気軽に利用できると思います。金額を設定して『売る』という形もありますが、寄付であれば譲る際の金額は0円でOKです。困っている方に使ってもらえたら、処分する罪悪感からも解放されそうです。

他にもベルマーク、海外へランドセルを送る、使わなくなったおもちゃを施設で再利用してもらう、買い物で溜まったポイントを寄付する、など種類は多くあります。

【リボーンプロジェクト】は不用品で寄付や支援を行っている団体です。寄付できる品物や送り方について下記のサイトにわかりやすく掲載されています↓

https://www.kataduke-kaitori.com/reborn/

労働

これは『ボランティア活動』ですね。

身近なものだと朝の清掃活動のゴミ拾いがありますし、ちょっと規模が大きくなると被災地まで出向いてがれきの撤去や被災を受けた住宅のお掃除などがあります。

例えば、このボランティア活動の作業を業者に頼めば当然費用が発生します。あなたがボランティア活動に参加することが、労働力で援助する寄付の形となるのです。

スキル

専門知識や技術など、人に何かを教えるスキルも十分に寄付としての役割を果たせます。

知人に『傾聴ボランティア』と『外国人に日本語を教える』活動をしている人がいます。

傾聴ボランティアは主に年配の方のお住いに伺ってお話を聞くのがメインの活動です。(特に資格といったものは必要ありませんが、事前に研修を受けるそうです)

お伺いする先のご家族の中には「同じ話を(年配の親に)毎回されて相手をするのも疲れる」と思われている方もいるようで、ご本人とご家族双方の手助けになっているのかもしれませんね。

外国人に日本語を教える活動では、公民館で行われている日本語講座を受講している(主に日本で就労している)外国人に日本語を教えています。彼女は英語が堪能なので、英語を交えながらのレッスンになることもあるようです。(尊敬..)

信頼できる寄付先を選ぶポイント2つ

せっかく寄付をするのなら、ムダなく有効に使ってほしいと思いますよね?

では安心して信頼できる寄付先を選ぶポイント2つを説明していきます。

信頼できる団体かどうか?

寄付したいものが決まったら、寄付先の団体の実績を、更に詳しく知りたい場合は団体の財務状況なども確認しましょう。

こちらのページには「これから寄付を始めたい人」のための寄付先の選び方が掲載されています。どんな寄付先があるのか選ぶ際の参考にしてみてください。↓

https://gooddo.jp/magazine/donation/16120/

(引用元:グループメディア:みんなの優待・信頼できる寄付先は?どこがいい?専門家がオススメNPO団体を徹底解説)

また、実際に寄付をしてみた人の感想が載っている口コミを参考にするのもよいかもしれません。

自分が寄付をしようと思っている団体についての口コミは、より具体的な参考意見が見つかるかもしれません。

寄付金の用途が明確かどうか?

寄付が金銭の場合は特に用途が明確かどうか気になるところだと思います。

過去に団体の職員が着服したという報道が流れた事例もありました。何とも悲しい出来事でした。人が関わっていることですから「バレないようにと…」と考えて工作されてしまえば防ぎようもないのかもしれません。

しかし寄付金を集めた団体が

  • 具体的な寄付先を掲げているか?
  • どういった施設にどういった支援を行うために使っているか?

など、寄付金の用途を明確にしているかを調べることがムダな行為だとは思いません

みのり

くれぐれもひとの善意を踏みにじる行為がなされないように!と願うばかりです

寄付は『ほどこし』ではなく【チャンス】を与えること

社会に出る前の教育段階において、子どもたちの中においての格差社会。

それは、親の経済力で子どもの将来が決まってしまう…!?という教育の格差です。

ここでひとつ私の身近にあったお話しを…。

近所に住む幼なじみに、同い年のいとこの女の子がいました。

彼女は子どもの頃から利発的で、4年制の大学受験をすると聞いた時にはやっぱり頭がいいんだな、と思いました。(40年近い前の話で、当時は短大に進む女子が多かったのです)

現役でM大学に合格したものの、経済的な理由で入学を断念せざるを得ない状況になった、とその幼なじみから聞きました。せっかく受かったのに、と気の毒になりました。

でも諦めきれなかった彼女は翌年も同じ大学を受験しました。それは彼女の親が『もしまた合格できたら、今度はなんとか工面できるかも…』と言ってくれた、と。

受験結果は合格。(凄いです…)しかし経済的に厳しい現状は変わるわけではなく、結局、入学をあきらめるという選択になりました。(地方在住だったので、住居代など学費以外にもかかるお金も考えると、奨学金だけでは難しいという結論だったのかもしれません)

彼女のように学びたいのに学ぶ機会を得られず、遠回りや望む進路に進めずにあきらめてしまった子どもたちもいると思います。

そんな子供たちにとって寄付はほどこしではなく、チャンスなのではないか?そう感じます。

寄付があったからこそ、学びの機会を失わずに済んだという子どももいるかもしれません。

もちろん、寄付があったから、なかったからその子の人生がそこで決まってしまうわけではありません。しかし、可能性の芽に寄付というお水を注ぎ、その子の夢が花開くのならば、それは慰めのほどこしではなく、投資にも似たチャンスととらえられる、そう思えてなりません。

寄付を受けた子どもの活躍している姿が見られるように、チャンスの寄付が隅々まで行き届く社会であってほしいと願います。

【まとめ】小銭/物品/労働、気負わずできる社会貢献の形を見つけよう!

いかがでしたか?

金銭以外にどんなものが寄付の種類としてあるのかを解説しました。

まとめると以下の通りです。

  • 金銭以外にできる寄付→衣類、食料、家具、家電製品、、献血、ボランティア活動など。
  • 寄付をする時の手続きは→寄付先のホームページを確認、もしくは直接問い合わせる。
  • 使途や正確性を知りたい時→寄付先の実績、財務状況を確認。

寄付というとまずお金が頭に思い浮かびやすいと思いますが、金銭以外にも寄付の種類はたくさんあり「これも寄付になっていたんだ…」と、あなたの日常のなかに『普段の行動』として行っていたことが寄付だった!と気づかれた方もいたかも知れませんね。

そう考えると寄付は特別なことではないのかもしれません。

自分のできる範囲内で気負わずに日常の中でサラッと寄付ができるようになったら世の中もうまく循環するような気がします。

寄付でじんわりと優しい世界が広がりますように。